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NASに障害発生!RAID崩壊が発生してアクセスできなくなった
【申告内容】
障害機器:NAS Buffalo製LinkStation(リンクステーション) LS220D0402G
ファームウェアのアップデートをかけたらNASの共有フォルダにアクセスできなくなった。
NASの管理画面には入れるが、「RAID崩壊」と表示され、共有フォルダやファイルが表示されていない。
バックアップはとっていたためバックアップ先の外付けハードディスクのデータを確認したが、3年前のファイルしかデータ復元できなかった。
いつもパソコン関係の相談をしている業者に解決を依頼したが、NASのRAID機器は特殊性が高く、復元はできないと言われてしまった。
特にRAID崩壊は復元ソフトでは対応が難しいです。
課ごとに共有フォルダを分けており、合計100人ほどでファイルを常に更新していた。NASの共有フォルダに業務データや使用するファイルがほとんど入っていたため全ての課の仕事が滞っており、緊急でデータ復旧が必要。
データ復旧(データ復元)の専門業者に相談するしかないと結論になった。緊急対応、出張でデータ復旧可能な業者を探した。
初期設定のまま5年前から今まで使用していた。
現地診断にて軽度の物理障害を確認
今回は大変お急ぎだったため、現地出張診断を千葉県にて行いました。
すぐさま出張にてお客様の事務所に訪問しました。現地にてデータ復旧対象のLinkStation(リンクステーション)の確認、および再確認のヒアリング後、NASの初期診断を行い、LinkStationの内蔵ハードディスク2台中2番のハードディスクに軽度の物理障害が発生していることが判明しました。
ハードディスクの動作不良により正常に読取ができない領域(不良セクタ)が発生しており、通常の機器では読み取りがタイムアウトして使用できない状況です。
また、初期設定のRAID 0(ストライピング)で構成されていることが判明し、片方のハードディスクが物理障害を起こした影響でRAID崩壊が生じていました。
「RAID」・・・複数のハードディスクなどを組み合わせて、一つのディスクとして認識させる技術。
「RAID 0」・・・別名「ストライピング」。データを2台以上のディスクに分散して保存する方式。
データを細切れにし、2台以上のディスクに順番に分けて同時に書き込むため、
台数が増えるほど速度増加に繋がるが、そのうちの1台でも故障すると使用できなくなる。
「RAID崩壊」・・・RAIDの構築情報に異常が発生し、ドライブが認識しない状態。
基本的にはディスク異常が原因で、ファームウェア更新などでは回復しない場合が多い。
RAID崩壊からデータ復旧に成功!
RAID 0の場合、データ自体が細切れになったうえでLinkStationの内部に2台に分けて保存されているため、
データ復旧のためには1番ディスクだけでなく2番ディスクの情報も不可欠になります。
また、通常1つの製品には同じ時期に作られたハードディスクが使用されています。
2番のディスクが故障したことで、1番のディスクも安全とは言えない状況でした。
そのため、2台のハードディスクの情報を可能な限り、正常な別のハードディスクに転写するクローン作業を実施し、2台のディスクの複製を作りました。
その後、2台のディスククローンを用い、弊社の特殊機器でRAID 0を仮想構築することで、お客様データの取得に成功しました。
早速その場でデータ確認をしていただき、最新のデータまで無事に復元できていことがわかりました。
⇒【特急データ復旧ウィンゲット お問い合わせはこちら】
QNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】で納品
今回、データ復旧にQNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】が付いたデータプロテクトセットプランをお選びいただきました。
GUARDIAN+Rとは?→https://www.guardian-r.com/
データが復旧できるとわかった当日中にデータを取得し、翌日には現地設定作業を行うことで、元のようにデータ共有できる環境を構築および復元させていただきました。
データ復旧だけではなく共有環境までいち早く戻すことが出来、お客様には大変お喜びいただきました。
また、バックアップが3年前までしか取れておらず、うまく復元できなかったことも、緊急事態に発展した要因の一つでした。
今後は同じことが起こらないようにするため、弊社クラウドストレージ「TENMA」への自動バックアップ設定を行い、バックアップが正常に動作しているかもメールで毎日配信し、お客様によりご安心いただける環境を構築致しました。
クラウドストレージTENMAとは?→https://www.cloud-tenma.com/
緊急を要する場合には出張可能なデータ復旧業者を選びましょう!
今回はお客様のご要望で「出張データ復旧」にてご対応しました。
「スケジュールが埋まっており、店舗への持ち込みの時間が確保できない」
「個人情報など、機密性の高いデータが保存されている。もしくは、社内のセキュリティポリシーで、機器の持ち出しができない」
「大型のラックマウントサーバーのため、物理的な持ち出しが難しい」
出張データ復旧は、以上のような方にオススメです。
高い技術力を持つ専門のエンジニアが出張で駆けつけ、すぐさまスピーディなデータ復旧・データ復元の対応が可能です。
「専用のラボ」「豊富なドナーパーツ」を保有するデータ復旧業者は日本全国に多数存在します。
しかし実は、オンサイトのデータ復旧対応可能な業者は、数が限られています。
データ復旧専門業者に相談を!
データ復旧ソフトやファイル復元ソフトを試したが、物理障害のためにハードディスクを認識しない
復元ポイントからファイル復元をトライしても復元できなかった
最近はインターネット等で入手できる「データ復旧ソフト」「データ復元ソフト」も高性能化しています
しかし、「パソコン」や「外付けハードディスク」等のデータ復旧が簡易になったとしても、いわゆるエンタープライズ向け製品(NAS・サーバー)のデータ復旧は現在もデータ復元ソフトによるデータ復旧は困難です。
また物理障害のあるハードディスクにデータ復旧ソフトを試すと症状が悪化させるため、やらないでください。
そんな時こそ、データ復旧サービスを提供するデータ復旧業者に相談してみましょう。
データ復旧業者は、データ復旧ソフト(データ復元ソフト)でもデータ復旧困難な症状であってもデータ復旧が可能なケースがあります。
「論理障害」は対応できても、「物理障害」は対応できないデータ復旧業者もあります。
特急データ復旧Win-Get!では、お客様のデータにまつわるあらゆるお困り事解決するため、豊富な経験を持つスタッフが多数在籍しています。
お急ぎのご要望もぜひお気軽にご相談ください。
事例概要
・担当拠点:東京都 秋葉原オフィス(https://www.60min-data.com/)
・機器概要:NAS Buffalo LinkStation LS220D0402G
・構成:RAID0 (2TB 2台構成)
・症状:RAID崩壊が生じてアクセス出来ない
・故障原因:ハードディスク1台に物理障害
・使用用途:全社員・各部署ごとでデータ共有
・対応方法:ハードディスクのクローン作製後、RAIDの仮想構築によりデータ復旧に成功