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サーバーが故障!-データ復旧事例「建設会社編」-

投稿日:2021年8月2日 更新日:

サーバー故障

法人様で「データの共有」や「システムの運用」によく使われるストレージ機器として「サーバー」がよく上げられると思います。
「サーバー」の多くは機能性、耐久性が優れており大人数で利用する事が多い機器です。
しかし、その「サーバー」が故障して動かなくなってしまったら?
使えていたデータが使えなくなることで多くの損害が発生してしまう事もあります。
そのような時、データを復旧するにはどうしたらいいのか!?
今回は、建設会社様で実際に起きた、重度のサーバー故障からデータを取り戻すまでの緊急性の高い実例をご紹介します。

建設会社のオフィスで使用していたサーバーが突然停止!

建築現場、建設業、建築会社様のデータとは?

CADファイルが使えない!?

今回、ご依頼いただいたお客様はマンションやビル建設も行う中堅の建設会社様でサーバーの故障に気づいた時は以下の状況でした。

ある朝、いつも通り業務を開始しようとしたところサーバーにアクセスできない状態でした。
全社員に確認したところ、誰もサーバーにアクセスできないため、恐る恐るサーバ機本体を確認しに行くと、、その時初めてサーバーが故障していることに気づきました。

蓄積されたデータ容量1TB以上。データ数は数百万ファイルを超えており、
その中でも重要なCADファイルが使えなくなってしまい業務が停止する事態に陥ってしまいました。

 

 

HDD6台構成のブレードサーバー

故障した機器は、『SAS』と呼ばれる規格のHDDを6台使ったブレードサーバーでした。

サーバーはオフィスの室内の片隅で、6年間絶え間なく働き続けていたのですが、知らないところで、ついに機械的な限界がきていたようです。

 

★「SAS」とは
・SASというインターフェース規格をもつHDDのこと。SCSIやSATAに比べ、転送速度が早く、高耐久・高負荷対応で、24時間連続使用するようなサーバーに使われることが多いHDDです。

 

HDD6台中、3台に異常が発生!

お客様にて、サーバーのメーカーに郵送し問い合わせたところ、HDD6台中3台のHDDに異常が発生していることが判明しました!
その後、メーカーにて異常が発生している3台のHDDを新品のHDDに取り換えて復帰を試みましたが結果として、起動すらしない状態になってしまったとのことでした。

パソコンやNASなどの機器とは違い、サーバーは構築や保守に専門知識が必要なものですが、お客様の社内には、保守できる担当者がいない状況でした。

★なぜ「保守担当者」が必要か?
・サーバー機は非常に複雑な処理を行う機器で、エラーまたは故障時に表示される情報やランプの種類によって障害内容が異なります。
むやみに操作をしてしまうと、データを完全に消失させてしまう事もあるため、専門の知識や経験を持つ保守担当者が必要です。
しかし、保守担当者がいないという場合の備えとして、機器の保証書や導入時の設定資料などを大切に保管し最低限使用しているサーバーに関する情報を確認できるようにしておきましょう。

 

データを取り戻すため復旧業者に依頼

診断結果は『重度の物理障害』

オフィスへご来店頂いた時には、すでにメーカーの対応後で、やるだけのことやりつくした状況でしたが
「早急に必要なデータがあるので、何としても取り出したいんです!」とお客様も非常にお急ぎのご様子で、早急に専用の診断機器による、初期診断を行いました。

HDDの損傷が原因の『物理障害』なのか?システムの異常による『論理障害』なのか?
診断の結果を確認すると、HDD6台中、異常のあった3台だけでなく、他のHDD2台も含む5台に損傷のある「物理障害」でした。

HDDの不良セクタ ハードディスクの記憶領域の解析で不良セクタを発見

翌朝までに、見積もりの稟議、発注のご準備をしていただきながら、少しでも早くデータをお渡しできるよう、夜通しで先行して復旧作業に入りました。

 

★「不良セクタ」とは?
・HDDなどの記憶媒体において、何らかの障害によって利用できなくなったセクタ(データの部屋)のことを指します。
これは主に、HDDの長期使用による経年劣化で発生することが多い故障で、HDDの仕組み上、この不良セクタは必ず発生します。
そのため、HDDにはあらかじめメンテナンス機能が搭載されており、不良セクタが発生した時はそのメンテナンス機能が働いて正常に動作します。
しかし、メンテナンス機能の許容を超えれば動作不良を起こしはじめ、PCであればブルースクリーンエラーになったり、フリーズしたりと頻繁に不具合を起こしやすくなります。
その状態で使い続けることは非常に危険で、後々HDDが完全に動作しなくなってしまう可能性があります。

最大の難問!HDDの並び順(RAID構成)

データを取り出すためには、HDDを元のサーバーと同じRAID構成を再現する必要があります。

RAID構成を再現するにはHDDの並び順があり、順番通り並べなければデータの取り出しはできません。

しかし、メーカーから返却されたHDDは、どれが1番、4番、5番なのか?順番がわからない状態になっていました。

 

 

★「RAID」とは
・RAIDとは、複数台のHDDを組み合わせることで仮想的な1台のHDDとして運用し、冗長性を向上させる技術です。
RAIDは構成するために必要なHDDの本数や設定するRAIDの種類によって違いがあるので利用用途によって最適な設定を行いましょう。以下は、代表的なRAID構成とその特徴のまとめです。


特にサーバーのような重要性の高いデータを扱う機器の場合、利用するHDDが2本であれば「RAID1」、利用するHDDが4本以上であれば「RAID6」「RAID10」がオススメです。

 

技術者の粘りで解明したHDDの並び順

間違ったHDDの並び順でRAIDを構築すると、データは復旧できません。

技術者同士で状況を整理しつつ、メーカー特有のデータ保存の法則や、唯一損傷のない1台をヒントに、粘り強くHDDの並び順を何パターンも試し、元のRAID構成にたどり着くことができました。

技術者同士の経験を共有し、生かすことで様々なケースに対応しています。

無事ほぼ全てのデータを復旧

夜通しの復旧作業により、重要なCADファイルを含む99%以上のデータを復旧することができました。

「サーバーが停止してから、長時間業務が止まり大きな支障がでていたので、復旧完了した時には、データが戻って本当によかった!」と、皆様ほっと安心されていました。

今回ご依頼いただいたサーバーは、故障に気づくことが出来なかった事が、重度障害になった原因でした。

しかし、データの復旧が無事成功したことによりデータの消失多大な損失を回避できたケースです。

事例概要

  • 東京都内の建設会社様
  • 機器概要:ブレードサーバー HDD680GB、SASHDD×6台
  • 症状:『アクセス不可』と『HDD物理故障』
  • 故障原因:HDD故障の放置で起こる他HDDヘの負荷増による損傷連鎖
  • 所用時間:24時間
  • 復旧率:99%以上
  • 使用用途:社内のファイルサーバー

⇒【データ復旧 サーバ】

サーバーから緊急でデータ復旧をするためには?

ご紹介しましたサーバーからの復旧実績のように、突然のサーバーが停止してしまい、緊急でデータ復旧が必要な場合は、いち早くデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
その時、業者選びに重要なポイントは3つあります。

ポイント1:サーバーのデータ復旧が対応できる

サーバーは非常に複雑な機器のためデータの復旧にも特殊な技術を要します。
そのため、サーバーのデータ復旧ができる専門業者は限られています。

対応可否のチェック方法は、データ復旧専門業者のホームページ掲載されている、対応機器・実績ページなどを確認しください。

ポイント2:出張での対応が可能

「1秒でも早くデータが必要!」
「会社の規定により機器を外に持ち出せない!」

 

このような緊急の場合、現地で出張データ復旧を対応してくれる事が重要な条件のひとつです!
また、店舗持ち込みでデータ復旧を依頼する際、夜間でも対応が可能かどうかも重要です!

ポイント3:セキュリティ対策

サーバーは重要性の高いデータを保存することも多い機器です。
そのためセキュリティ対策は重要なポイントです。
セキュリティ対策がなされているかどうかを示す指標として注目したいポイントとして「プライバシーマーク(Pマーク)」・「ISO27001」の認証があります。

・「プライバシーマーク(Pマーク)」とは、事業者が個人情報の取扱いを適切に行う体制等を整備していることを証明しています。
・「ISO27001」とは、セキュリティー対策の国際規格であり、個人情報の取り扱いや保護に関して徹底した取り組みをしている証明となります。
大切なデータを守るためにも、依頼する前にホームページや電話等で確認しましょう。

緊急でデータ復旧が必要になったら

緊急でデータ復旧が必要な場合は
「特急データ復旧Win-Get!」にお任せください。

今回ご案内させていただきました実例の他にも多数サーバーから復旧を成功しております。
更に、出張で全国どもでもご対応可能なうえに、セキュリティ対策も万全でございます!

店頭へのお持ち込みはもちろん、出張でも無料診断をご利用いただけます。

お困りの際はぜひお問い合わせください!

 

 

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