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はじめに
サーバーを使用し、ActiveDirectoryによる管理や、ファイル共有に使用されている方は多いのではないでしょうか。
しかし、重要なデータを取り扱う機器であるが故に、故障してしまうと、仕事にならないという
状態に陥ってしまいます。
今回は、実際に起きたサーバーのトラブルからデータの復旧実績をご紹介いたします。
お客様よりお問い合わせ
情報通信業の法人様より以下のようなお問い合わせを頂きました。
緊急のためお客様先に伺ったところ、設置していたDell製のLinuxサーバーが起動しているのに全くアクセスできなくなっていました。
サーバーの管理画面を確認したところ、内蔵HDD4台のうち2台にエラーが発生していた。
お客様に内蔵HDDの故障のため、内蔵HDDを交換することで起動するようにはなるが
データは失われてしまうことをご説明した。それでは困る、このままでは仕事ができないので何とか今日中にデータを取り出したい。データ復旧は専門外のため、出張で早く対応していただけるところをネットで探していました。
「データ復旧 北海道 出張」や「サーバ データ復旧 北海道」と検索をすると、
夜間でも出張対応可能な特急データ復旧ウィンゲットにサーバーのデータ復旧依頼をしました。お急ぎかつ非常に機密性の高いデータが入っているため出張データ復旧となりました。
札幌技術者が現地出張対応にて診断
北海道の会社様でしたので、札幌オフィスの復旧スタッフが現地に駆け付け、Dell製のLinuxサーバーの診断を実施しました。
内蔵HDDが4台搭載されているため、内蔵HDD4台の診断を行いました。
取り外した内蔵HDDを専用機器にて診断を行った結果、内蔵HDDには部品破損等の大きな物理的な異常は確認できませんでした。
ただし、不良セクタが発生していることを確認しました。
不良セクタは、データ保存領域上の異常で、HDDの経年劣化によるものと考えられます。
軽度な障害であるため、現地でのデータ復旧対応が可能と判断しました。
データは復旧できるけれど!?
幸いにも内蔵HDDは比較的軽度であったため、データ復旧は問題なくできそうでした。
しかし、大きな問題に直面しました。
それは、お客様からデータを取り出すことができても意味がないと言われました。
今回のLinuxサーバーには、「XenServer」により仮想化しているため、
Linuxサーバー自体が起動しないとデータにアクセスすることはできないとのこと。
これにより、OS内で別のOSを起動することができるようになります。
サーバー内蔵HDDのクローン開始!
内蔵HDDは物理的障害ではなかったため、クローンを作成しLinuxサーバーに搭載すれば
正常に動くようになるのではないかと考えました。
念の為、4台全てのクローンを作成し、Linuxサーバーに搭載しました。
しかし、管理画面上でクローンを認識していない。
不良セクタの発生していなかった内蔵HDD2台とクローン2台で搭載したところ、
管理画面には内蔵HDD2台のみしか表示されず、RAID構成が不完全というエラーが発生。
RAIDとは?
RAIDとは、複数台のHDDを組み合わせることで仮想的な1台のHDDとして運用し、冗長性、拡張性を向上させる技術です。
主に信頼性・可用性や大容量・高速化の向上を目的として用いられるものです。
バックアップと混同される場合もありますが、RAIDは運用に対しての冗長性を確保するものであって、バックアップとは異なる点に注意が必要です。
RAIDの構成によっては、一部のHDDが故障しても稼動を継続できるものもあります。
それぞれの設定に特徴がありますので、利用用途に合わせて最適な設定を行いましょう。
より詳しいRAIDの詳細は以下の記事を是非ご覧ください。
内蔵HDDと同一型番にクローンを行い無事起動を確認!
Linuxサーバーが型番認識している可能性があると考え、お客様が予備でお持ちでした内蔵HDDと
同一型番でクローン作成しました。
結果、管理画面上で認識され、RAID構成も正常認識していることを確認しました。
Linuxサーバーを起動したところ、正常に起動し「XenServer」も無事に起動することができました。
技術スタッフ所感
Dell製Linuxサーバーのご依頼でした。
内蔵HDDを診断した後は、比較的軽度な障害で問題なくデータ復旧できるだろうと思いましたが、
実際は、データを取り出すだけでは意味がないことが判明し、Linuxサーバー本体の起動ができる状態にしなくてはいけませんでした。
今回、たまため比較的軽度な障害であったため、クローンによる起動ができましたが、障害によっては完全にデータ復旧が不可能になる可能性もございます。
今回はバックアップも同一サーバー内に保存されておりました。
同一サーバーへのバックアップはBCP対策にはなりません。
今回のケースのようにサーバーが故障してしまうと、データの取り出しが出来なくなりますので、外付けHDDや他のNAS機器、オンラインストレージへバックアップをしっかりとられることを強くオススメいたします。
弊社では、QNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】をご提供しております。
NAS機器のラインナップとしてHDD2台搭載モデルからHDD8台搭載モデルまで幅広い機器をご用意しております。
オンラインストレージ「cloudTENMA」を合わせた強固なバックアップ体制もご案内しております。
また、現在「GUARDIAN+Rの無料貸し出しサービス」も実施中です!
弊社は全国どこでも出張対応可能です。
東日本は札幌オフィスと秋葉原オフィス、関内オフィスに直営オフィスがあり、その他に受付センターを完備しています。
是非、データ復旧・バックアップでお困りの際は、お気軽に「特急データ復旧Win-Get!」までご相談ください!
事例概要
・ご依頼者:北海道 法人様(情報通信業)
・機器情報:Dell製Linuxサーバー
・構成:RAID5 (500GB 4台構成)
・症状:突然アクセス不可能になった
・故障原因:内蔵HDDに不良セクタが発生
・使用用途:顧客情報など機密性の高いデータを保存
・対応方法:クローン作成しLinuxサーバーを起動



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