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突然アクセス出来なくなり、HDDにエラー表示
Buffalo製TeraStation TS-XH4.0TL/R6
突然、TeraStation TS-XH4.0TL/R6のハードディスク3、4番にエラーランプが点灯し、アクセスが出来ない状況になった。
一旦強制的にシャットダウンし、再起動したが状況は変わらなかった。
管理画面には入ることができ、メーカーに問い合わせてリビルドを試したが失敗し、TeraStation TS-XH4.0TL/R6のハードディスク2番にもエラーランプが点灯するようになってしまった。
現状、特に異音などはしていない。
業務が完全に止まっており、今すぐにでも使用したいデータがあるのでとにかく早くデータ復旧してほしい。
物理障害と不良セクタによりアクセス出来なくなっていた
弊社診断機器にて、TeraStation TS-XH4.0TL/R6のハードディスクを全台チェックしたところ、
3番と4番は完全に物理障害が発生しており、認識しないことが判明しました。
また、2番にも一部不良セクタが発生しており、読み込みができない領域があることが判明しました。
HDDの経年劣化で必ず発生する症状です。
人間の身体で例えるのなら、不良セクタ=がん細胞のようなものです。
こういった不良セクタが多数発生することにより、HDDは寿命を迎えます。
ただし、ハードディスク内部の情報を詳細に読み取っていった結果、今回のTeraStation TS-XH4.0TL/R6はRAID6構成で、しかもアクセス可能な2台に最新の情報が入っていることがわかりました。
「RAID」・・・複数のハードディスクを組み合わせて一つのドライブとして認識させる技術
「RAID 6」・・・データを複数のハードディスクに分散して格納します。
さらにパリティデータ(誤り訂正補正)を二重で書き込むことで、耐障害性を大幅に高めた構成となっています。
2台のハードディスクに異常が発生しても稼働することができます。
そのため、比較的安全にデータ復旧が可能と判断し、まずは2番のハードディスクの全領域を安全にイメージ化しました。
ほぼ99%以上のイメージの取得に成功し、取得したイメージと1番のハードディスクを復旧用機材に接続してRAIDの再構築を行ったところ、大量のデータをほぼ元通りの状態で確認できました。
HDDのクローン作業・RAID解析によりデータ復旧成功
確認できたデータをお客様にご確認いただいたところ、必要なデータは全て揃っているとご返答をいただけ、TeraStation TS-XH4.0TL/R6から99%以上のデータ復旧に成功したと判断しました。
データ量が多かったため、データの抽出で時間がかかりましたが、最終的に障害発生から2日以内には全データをお渡しすることができ、非常にご満足いただけました。
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QNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】をオススメ
今回のTeraStation TS-XH4.0TL/R6は大容量かつ重度の障害状況でしたので、
ご希望期間内のデータ復旧ができるか不安でしたが、状況的に良い運も働き、なんとか間に合わせることができてお客様に大変ご満足いただくことができました。
今回のはリビルドを実施したことで症状が悪化しておりました。
異常が発生したハードディスクにリビルドや再起動で負荷をかけることは非常に危険です。
今後のデータ保存方法についてQNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】をオススメいたしました。
GUARDIAN+Rとは?→https://www.guardian-r.com/
新型コロナウイルスの影響でテレワークが始まっており、自宅から仕事をしている社員とのデータ共有にもお役立ちできるため、GUARDIAN+Rをご提案いたしました。
社外からもアクセスできる点、設置設定サポートも行っていただける点などシステム担当者不在でも安心してご利用いただけます。
参考記事:
テレワークに最適なQNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】をご紹介。
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しかし、「パソコン」や「外付けハードディスク」等のデータ復旧が簡易になったとしても、いわゆるエンタープライズ向け製品(NAS・サーバー)のデータ復旧は現在もデータ復元ソフトによるデータ復旧は困難です。
また物理障害のあるハードディスクにデータ復旧ソフトを試すと症状が悪化させるため危険です。
データ復旧業者は、データ復旧ソフト(データ復元ソフト)でもデータ復旧困難な症状であってもデータ復旧が可能なケースがあります。
異常が起きた場合はまずシャットダウンし、管轄のシステム会社やデータ復旧業者に連絡を行いましょう。
特急データ復旧Win-Get!では、お客様のデータにまつわるあらゆるお困り事解決するため、豊富な経験を持つスタッフが多数在籍しています。
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データ復旧が必要な場合や、テレワークに伴うデータ共有等でお悩みの際はまずは弊社までご相談ください。
事例概要
・担当拠点:東京都 秋葉原オフィス(https://www.60min-data.com/)
・お客様概要:茨城県 情報通信業
・機器概要:Buffalo TeraStation TS-XH4.0TL/R6
・構成:RAI6 (1TB 4台構成)
・症状:突然アクセス出来くなり、エラーランプ点灯
・故障原因:HDD2台に物理障害及びHDD1台に不良セクタ発生
・使用用途:社内の全データ保存・共有
・対応方法:HDDのクローン作製後、RAIDの再構築によりデータ復旧